梨
信州北信濃 坂爪農園の梨の四季
信州北信濃の梨便りをお届けいたします。
信州梨が育つまでにはさまざまな作業があり、1月からはじまり9月の収穫を迎えるまで1年通して行われています。
春
剪定(1~3月)
梨栽培の中で一番最初の作業でもあり、一番大事で奥が深い作業です。 信州北信濃 坂爪農園の梨は「棚栽培」のため、5年後10年後の樹形を想像しながら、 枝が混み過ぎないように余分な枝を切り、葉に日光がまんべんなく当たる準備をしておきます。
雪が融けても寒さが厳しい北信濃の3月、棚栽培の梨の剪定作業を行ないます。
雪が融けても、梨の花の開花は4月末。しかし開花を準備するために3月ころから、梨の芽が徐々に膨らみ始めていきます。
4月末~5月 開花・花摘み・受粉
梨の花のつぼみも随分と大きくなり開花直前です。
開花直前です。4月末、このつぼみが白い花を咲かせてくれます。棚伝いに昨梨の花は実にきれいです。
開花する頃、遅霜が降りる可能性があります。遅霜は開花した梨の花の大敵です。 遅霜が梨の花の花器を傷めないように、梨畑内に設置している防霜ファンを廻します。
梨の花開花 4月下旬~5月上旬
花摘み・受粉
品種によって、梨の花の咲く順番が違います。 意外にも一番収獲が遅い「南水」の梨の花が一番早く咲きます。 南水の花を摘み、授粉用の花粉を作り、毛ばたきで人工授粉作業行ない、結実の向上を図ります。
受粉作業での一番の働き手は「マメコバチ」です。マメコバチたちが、色々な梨の花を飛び回ることによって、授粉が行われます。
夏
6~7月 摘果
花が散った後、形の良い梨の実だけを残し、余分な実は取り除きます(摘果)。 将来大きくなりそうな「実」を選別し、それ以外はせっかく結実させたのですが、摘み取ってしまします。 この「摘果」作業が、梨の実を大きくさせる秘訣であり重要な作業となります。
5~9月 夏管理
収獲を前に、梨畑全体に鳥の食害防止のために網を掛けます。 梨畑全体を覆う網ですので、かなり大きく、網掛け作業も大変です。
高所作業車を駆使して、梨畑全体に網掛け作業を実施
秋
9~12月 収穫
9月から梨の収穫がスタートします。
梨の収穫のスケジュールは以下のとおりです。
9月初旬から「幸水」
9月中旬から「豊水」
9月下旬から「あきづき」
10月初旬から「南水」
10月中旬から「ラ・フランス」
「あきづき」21世紀に誕生した新しい品種です。赤ちゃんの頭くらいにもなる大きさで非常に甘い梨です。
晩秋
南水 ラ・フランス 発送
長野県オリジナルの梨「南水」の収獲は、10月上旬に行なわれますが、貯蔵性がある梨のため、発送作業は、翌年の1月頃まで続きます。 瑞々しく濃厚な味わいの信州特選梨「南水」は、年末年始のご挨拶にも最適な状態でお届けいたしております。
信州特選梨「南水」は暮れのお歳暮にも最適な逸品。
フランスを代表するくだものとして名づけられた西洋梨「ラ・フランス」
とろけるような味わいで、食味は最高です。収穫後、予冷・追熟の後、お歳暮に最適な逸品として発送しております。